Ray Dalio

230929「現金はゴミ」のレイ・ダリオが意見を変えた理由〜長期債の購入はまだ待て〜

【結論】短期国債に魅力あり、長期国債はまだ下がる

<Ray Dalioの未来予想>米国債の金利はまだ上がる

長期債金利は

5 〜 5.5%

まで上がる。

それに比例して

株も債券も下落する。

【行動指針】短期債金利上昇時には買い増し、長期債は5%から買い

⚠️現金(current)は紙幣通貨だけではない!!⚠️

レイ=ダリオの言う現金とは

「一夜債〜2年債」

を表します。

その理由は

「元本を失うリスクがほぼない」

とRayが考えているからです。

したがって、

さらに金利が上がった際には

さらなる買い増しを想定しています。

長期債購入には計算が必要:まだ十分に安くはない

レイ=ダリオの言う長期債とは

「10年債より長期」

を表します。

こちらの購入には

条件を満たす必要がある

とRayは考えています。

その条件とは

①金利が上昇を続け、かつ、

 無リスク金利が

 インフレ率を1%以上上回る

②実質金利が

 経済成長率を上回る。

この条件に照らし合わせると、

Rayが

長期債の購入を考慮する水準は

5〜5.5%

になります。

【分析】なぜ今、長期債は魅力がうすいのか??:保有者の不安心理

Rayは

「アメリカ政府の赤字が大きすぎるために

 長期債の供給はふくれあがってるが、

 その需要は少ない」

と分析します。

なぜなら、

①海外投資家が

 最近の金利上昇で損失を出している。

②アメリカへの

 政治的、社会的、経済的な不安

③『経済制裁』により

 米国債を現金化できないという懸念

が存在するからです。

したがって、Rayは

米国長期債が魅力的にうつるためには

5〜5.5%

の金利が必要と主張します。

さらにその際には

株及び債券の下落

を予想しています。

レイ=ダリオの4つの国債チェックポイント

1.インフレ予想金利 vs 実質金利の水準

2.Fed(中央銀行)の金融政策

3.短期債 vs 他の投資 の見込みリターン

4.短期債 vs 長期債 の需要と供給

参照他

https://www.linkedin.com/pulse/thinking-behind-why-cash-now-good-trash-ray-dalio?trk=public_profile_article_view

※金利を根拠にした長期国債購入は

 厳密にはRayの分析とは異なるものです。

 ただし、

 「この分析方法でも役に立つだろう」

 と表現されています※