Ray Dalio

230822 歴史にみる「真実、信頼と法体系の衰退」と、混乱に向かう今

歴史を学ぶ:レイ・ダリオの教え

過去を学ぶことで

人生で経験したことのない

大きな変化

を予測することができる。

人間関係に見える社会の闇:危機の萌芽はここにある

あらゆる集合体

(スポーツ、組織、政府など)に

あてはまることだが、

以下のことが

今現在、多発及び増加の一途にある。

① 事実(判断)に疑問が生じる

 (例:スポーツの

    インスタントリプレイ

    のような手段がない)

② 自分の陣営が侵害されるとして、

  敵/味方両陣営ともに

  審判(レフェリー)を信じない。

③ ルールブックにのっとって

  判断を下す審判よりも、

  ルールを知らない

 群衆の意見を正しいとして

 判断する。

今は危険なの??:4つの着目点

上記のことを検証するための

チェックリストは以下のとおり。

① 政府内の政治家の大半

② メディアにおける

  多くのレポーター及びコメンテーター

③ ほとんどの法的機関が

  人々に対して

  客観的な調査にもとづいた、

  偏向なき判断を下しているか

④ 我々はどこに向かっているのか??

現状把握のための質問と、レイの答え

Q1)政府内の大半の政治家が政治家及び非政治家の公正な判断を下すと信じられるか??

→ No。

  ほとんどの政治家とその支持者は

  『対立政党』に

  反対することに終始しており、

  野党よりも

  与党になることに全力を尽くしている。

  これは公正さをゆがめる。

  公正な意見よりも

  大物政治家の意見が

  まかり通っている。

  右翼(共和党)も左翼(民主党)も

  両方ともに偏っている。

Q2)アメリカ人の大半が、多くの政治家は、他党に属する政治家及び非政治家への公正な判断を下しているとあなたは信じるか??

→ No寄りの不明。

  多くのアンケート結果が

  アメリカ国民の

  政府不信を示している。

  

Q3)メディアを信じられるか??メディアは公正な情報を発信しているか??

→ No。

  メディアが

  真実をゆがめるケースが頻発している。

<メディアの

 客観性を評価するポイント>

  ・書き手に偏見があるか、

   そして彼らが

   対象とした人間や

   組織のことについて

   あなたに

   信じさせようとしていないか??

  ・対立する2つの団体を

   作り出していないか??

  ・誰かを傷つける目的

   悪意のあるゴシップを

   書いていないか??

  ・その情報は正確で

   バランスのとれたものか??

  

Q4)メディアは正確な情報を発信していると大半のアメリカ人は信じていると思うか??

→ No。

  ある調査では

  7%の成人のみが

  「メディアは信じるに値する」

  と思っている。

  メディアは

  対立メディアを破壊する目的

  人々の感情を操作することに奮闘している。

  もはや

  法が人を裁くのではなくなっている。

Q5)法体系はどの程度機能していると思うか??その法体系は公正か??

→ Noよりの微妙。

  判決に影響するのは、

  金の有無。

  事態は

  徐々に悪化の一途をたどっており、

  気づかぬうちに

  致命的な事態になる可能性がある。

        (例:選挙が機能しない)

  罪を犯した者は

  罰せられるべきであるという

  法体系が崩壊しつつある。

  

法体系が軽んじられ、

一方が

他方を打ち負かすことが過激化すれば、

内乱の危険性が高まってくる。

危機をさけるために必要な3条件

このままでは

『混沌とした世界』がやってくる。

それを阻止するためには

① 懸念する

② 暴挙に対して声を上げる、

  行動規範を遵守する/させる

③ 法の判断にしたがう

この3条件を続ける必要がある。

参考

https://www.linkedin.com/pulse/declines-truth-trust-rule-law-have-throughout-history-ray-dalio