国際戦争への次なるステップ
「イスラエルとハマスの双方に
嫌悪と恐れ
の感情を植え付ける戦争が起きている。」
レイは言います。
これは
ウクライナとロシアの間でも
同様です。
とはいえ、
まだその嫌悪は
超大国には飛び火していない。
現在の超大国とは
アメリカと
中国です。
【結論】超大国の動き次第で、第三次世界大戦へ
レイの見解:アメリカと中国の行動を注視せよ
今後のカギになってくるのは
超大国の肩入れ
の程度だ。
現在、
『自制の効いた国際戦争前』から
『歯止めの効かない戦争』へと
移行の途上にある。
ekuboの見解:特に注目は中国
アメリカが
イスラエル支持
を明確にしている以上、
中国の動向に
要注意だと考えます。
あわせて
アメリカの
ウクライナ支援の賛否も
注視する必要あり、かと。
【見解】レイはこう考える:50%の可能性で国際戦争へ
私の考えでは
イスラエルとガザ地区の戦闘は
それ以外の
複数の闘争につながる可能性が高い。
私が前著
Principles for Dealing with
the Changing World Order
を出版して以降、
この2年間で
『自制の効いた闘争』が
『歯止めの効かない戦争』に
発展する可能性は
35%から50%に
悪化した。
【分析】戦争を4つのフェーズで考える
レイは続けます。
ロシア vs ウクライナ戦においても
イスラエル vs ハマス 戦においても、
事態は
『歯止めの効いた戦争前』から
『歯止めの効かない戦時中』へと
展開している。
これは
「どちらかが勝つまで続く」
野蛮な戦争へ
とつながる可能性がある。
それだけではない注目点:周辺国の動向
レイはさらに言います。
これまで見てきた通り、
『地域限定型』
の戦争は
超大国を巻き込んで
『第三次世界大戦』
へと展開する可能性を
大いに秘めている。
一番のカギを握るのは
超大国の肩入れだ。
一方で
アメリカの凋落
に伴う
周辺国の動向
にも注意が必要だ。
レイの願い:「超党派での体制樹立を」
新たなる世界大戦
へと向かいつつある現在。
でも、
レイは
「まだ望みはある」
と言います。
ベストシナリオ:超党派での組閣
一番は
党派を超えた共闘体制。
ボクのイメージでは
戦時挙国一致内閣
の組閣。
健全な財政と投資に基づく
より広い生産性と持続性をもつ
システムを構築することが求められます。
現実シナリオ:党派を超えた委員会の設置
とはいえ、
「その実現はむずかしい」
レイは言います。
より現実的な案として、
戦争に関する
超党派の作業部会
の設置を提案しています。
「党派を超えた意見を
集約することで
問題解決に向けた決定を実行する」
これが重要と考えています。
【解決を目指す理由(ekubo解説)】
投資戦略でも見られるように、
『多様性』
がショックを和らげるカギだ
とレイは捉えているようです。
「異なる存在が
認められるからこそ
他人に対する寛容さが生まれる」
レイはそう表現しています。
中国とアメリカに求められること
最後にレイは
「アメリカと中国には共同で
ウクライナの和平調停に
乗り出してほしい。」
そう願っています。
「どんな戦闘状態にあっても、
その状況は最悪な事態ではない。
さらなる状況の悪化を
食い止めるベストは方法が
必ずあるのだから」と。
イスラエル vs ハマス の間でも
超大国の姿勢が問われています。